Satoyama : 里山
2010年8月5日
「弥生の里山」出土
朝日新聞朝刊
奈良県御所市bの中西遺跡で、弥生時代前期(約2400年前)の洪水で埋まった林と水田の遺跡が見つかった。県立橿原考古学研究所が4日、発表した。埋没凛と水田跡が同時に出土するのは珍しいといい、橿原考古学研究所は「弥生の里山の風景が再現できる貴重な発見だ」としている。
約3千平方メートルからヤマグワやツバキ、クリ、トチノキなど22種類・計約200本の樹木(直径10〜85センチ)が出土した。焼けたエノキの切り株(直径85センチ、高さ80センチ)もあり、石器と火を使って切り倒した跡とみられる。
一方、水田跡は約1700平方メートル、約80枚分。過去の調査分と合わせ、橿原考古学研究所は一帯に計320枚分以上の広大な水田が広がっていたとみている。現地説明会は7日午前10時〜正午に開かれる。小雨決行。問い合わせは橿原考古学研究所(0744-24-1101)へ。